2006年3月6日

祝Cocco復活

 先日たまたま梅田駅である歌が流れていて、何かダークさがないCoccoの出来損ないみたいな音楽だなぁ、と一瞬思いましたが、よく聴くとCoccoそのものではないですか! てっきり音楽から完全引退だと思っていたら、復帰してたんですね。とてもうれしいです。
 で、金曜日のMステも録画して見ました。久しぶりにこの番組を見たら、芸能人ミュージシャンやいんちきミュージシャンの中にまぎれて、明らかに浮いた存在ながらも本当にCoccoがいました。多少緊張していたのか、自分のパフォーマンスが定かではなかったからなのか、歌の1番のサビから2番くらいにかけて調子に乗ってきましたね。ベースの根岸さんとの抱擁は、自分の能力の復活をサポートしてくれたということなのでしょうか。
 新しい楽曲自体は、まだCDも買ってないし、ビデオを10回くらいしか見た程度なのですが、彼女自体は昔のネガティブさが影を潜めて、垢抜けた感じというか、随分と前向きな感じが意外でした。何か少し可愛くなった新生Coccoに期待しているので、いずれにせよCD買います。
 以前はネガティブさをネタに曲を作っていて、それが燃え尽きてドロップアウトしてしまったわけです。充電期間を経て、また別のエネルギーが沸いてきて、今の彼女はとても生き生きとしていると思います。燃え尽きた人間が復活した場合、あるいは底から這い上がってきた人間は相当打たれ強く、そして優しくなっているでしょう。
 私の知る限り、充電期間を経て復活するアーティストというのはかなりレアです。創作活動は身を削って行うものなので、テレビで見るようななんちゃってミュージシャンの95%(独断と偏見含む)くらいは数年で音楽シーンから消え去ります。そして彼らがまた一線級に戻ってくることはまずありません。 私が昔Coccoを真剣に聴いていたときは、結構ネガティブだったかもしれません。しかし、大学院生活で自分に見つめあう時間を経て、随分とポジティブというか楽観的になったような気がします。ようはもう若くないということかもしれません。
 Coccoがこのブランクを経て成長したように、私も多分成長していたんだぞ、このやろー、と世間に訴えたい気持ちです。

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