2007年2月28日

旅行四日目 2/28

8時半起床。
朝ごはんを食べ、ホストファミリーと一緒にHadanの図書館に行く。
Hadan図書館(どんさがん)は平塚市立図書館と同じくらいの古さで、それほど日本の図書館と違いはない。ただし、地下一階がレストラン兼カフェ(お洒落な雰囲気はない)になっていて、弁当を持ち込んだり、ビビンバを注文して食べたりと、図書館なのにエネルギッシュではあった。
なぜか子供たちが日本語を学び、私が韓国語を学ぶ設定になっていた。ホスト・ファミリーは全員で日本語コーナーを探して、何冊か日本語の本を借りていた。私も図書館で日本から持参した韓国語の入門書を少し勉強した。
帰り道、私は車のナンバープレートを見て、「ま」とか「た」とかを発音して、韓国語の練習をした。そのたびに、家族の誰かしらが立ち止まってアドバイスをくれた。しかし、違法駐車天国の韓国にはあまりに車の数が多く、まだ私が覚えていない文字も少なくなかったので、ちっとも前に進めなくなってしまった。よって、途中で挫折する。
ランチは近くのお店で麺類(冷麺)を食べる。約500円と安くて量が多く、美味しい。
帰宅してから買い物に連れて行ってもらい、市場でお土産用にするめなどの海産物を大量に買う。計47000ウォンも買い、この旅行最大の買い物をした。
帰宅してから、次男(7歳)に韓国語の発音を学び、発音テストを監修してもらう。韓国語の発音はどことなく中国語と似通っている部分があるが、文法的には日本語と非常によく似ているので、日本人は単語を覚えてしまえば何とか韓国語会話ができてしまうと思う。ただし、はじめのうちは、発音とハングルがとっつきにくいかもしれないが。
夕食はLeeさんのお宅で3家族、合計9人が集まって食事をした。Lee家は、熊本県で一年間生活したことがあって、実はあまりキムチのような辛いものが好きではないらしい。彼女の作る料理は、薄味の日本食を思い出させた。何だか日本に帰ってきたような気分になった。
先日Zim Chil Bangに宿泊したことを話して、日本と韓国のプライバシーの感覚について話した。たとえば、韓国の一般的な家は、玄関を開けるとリビングが丸見えになっていることが多い。一方の日本は、プライバシーを重んじるため、見えない作りになっていたり、カーテンなどで中が見えないようになっていることが多い。私は長らく一人暮らしをしてきて、特にこの2年間の大学院はまともな人間関係がないくらい勉強が忙しかったので、Let me alone(一人にしてください)という気持ちになった、と彼らに話した。
我々子供世代は、私が日本から持ってきた電子ダーツで遊んだ。李ファミリー対金ファミリー(プラス私)の対抗戦をした。ダーツをやるには広いスペースが必要だ。李さんのアパートは比較的広いが、ダーツを設置する手ごろな場所がなかったので、先祖代々伝わっていそうな額縁(何か重要そうな言葉が書いてあった)を外し、そこにダーツをセッティングした。ご先祖様に対して無礼な気がしたが、他人の家なので黙っていた。
ダーツは大人の遊びだと思っている。実際小学生にはダーツの投げ方が難しいのか、野球のボールを投げるように振りかぶって投げてしまうので、なかなか正確に的に当たらない。子供たちにダーツの投げ方(土台をしっかりさせるようにひじを固定して、ひじから上だけをぶれないように振りぬき、ダーツは必ず一定の決まった場所で放つ)を教えたものの、12歳でもなかなかその動きは理解できなかったようだ。
501といったダーツらしいゲームをやろうとKyoung Juneさんに言ったが、それは子供たちには無理ということで、普通にカウントアップ(300点とか決められた点数に早くなった人の勝利)で遊んだ。このルールで4戦して我々の3勝1敗だった。子供たちがそれほどうまく投げられたわけではないものの、家族対抗戦ということもあって、このゲームは非常に盛り上がった。このプレゼントは大正解だった。やはり娯楽に乏しい韓国では、日本のおもちゃは受けるのだろう。
そして、次の日からKyoung Juneさんは毎日のようにダーツを投げているらしい。またいつか対戦しましょう、という約束をした。彼がダーツを気に入ってくれたのはとても嬉しいが、例の先祖代々伝わっていそうな額縁がどうなってしまったかは私の知るところではない。
一方の母親世代は、我々がダーツを投げている間に、3人で何をしていたかというと、食事の片づけをして、何か真剣に話し込んでいた。私は子供のことでも話していたのかと思っていたが、どうやら私が"Let me alone"といった感覚について、日本に滞在したことのあるLeeさんから話を聞いていたようだ。私の「一人にして」という言葉は想像以上に彼女らに衝撃的だったらしい。
今思うと、私(日本人)がそんな感情を持つのだということを知って以来、ホストファミリーのお母さんも少し行動が変わったような気がしないでもない。私が論文を読んでいたり、ハングルを勉強している時には、そっとしてくれていた。それでも、私がハングルで間違った発音をすると、隣の部屋から大きな声で訂正してくれた。何だか、ますますゲスト扱いになってしまったような気がした。
明日はChun Aeさんのお宅でディナーをご馳走になり、その勢いで泊まることになった。それほど大きくない家に祖父母、彼女、子供二人、私の合計6人(プラス犬一匹)が眠るらしい。彼女は私が先ほどプライバシーについて触れたことを心配し、騒々しい場所だから無理しないで来なくても良いのよ、とおっしゃっていた。
韓国の子供はみんな元気だし、日本に帰ればまたすぐに一人暮らしが始まる。さらに、誘っていただいたのは彼女のお父さん(我々の世代からすれば祖父)であり、彼は日本語も喋る大の親日家だということだ。私はそんなお誘いを受けられること自体がありがたいことだと思うし、今脳卒中で植物人間状態の祖父に恩返しができなかったことなど、断る理由が全くなかった。

2007年2月27日

旅行三日目 2/27

移動距離が長くなりすぎたので、大事をとって本日は休む。
9時半起床、その後家族と団欒する昼に私が大阪駅で買ったお好み焼きとねぎ焼きのセットのうち、お好み焼きを作る。ここのお母さんは英語も日本語もできないものの、勘が鋭く、写真を見るだけで大体の料理の工程は理解してしまったようだ。最終的に私が必要な材料を翻訳しただけで、彼女はほとんど問題なくお好み焼きを作ることができた。
キャベツとネギをカットし、粉を混ぜるという作業は我々子供たちが行った。お好み焼き本体をひっくり返す作業をお母さんに担当してもらったが、非常に手際よくこなしていた。2枚のお好み焼きを作り、子供たちにも喜んでもらえるクオリティのお好み焼きができた。実は、出発前夜は母親とねぎ焼きのやまもと大阪EST-1店で食事した。それに勝るとも劣らない味だったと自負している。
基本的に韓国人の主婦は非常に謙虚というかいわゆる尽くしてくださる女性だと思う。まずは子供たち(私も含めて)に食事を食べさせ、それが終わってから一人で食事を始めることが多いのだ。私は一緒に食べましょう、とか、片づけを手伝おうとしたが、いずれも強く断られてしまった。彼女たちには私利私欲とか欲求というものがないのだろうか。唯一知っている情報が、彼女は揚げ物が好きだということだった。何かしらそれでお返しをしたいものだ。
午後から、インターネットで日本の文化(?)を教えようと、youtubeを引いてみる。なるべく日本語の壁を感じないようなものを探してみた。
まず、手始めにわかりやすそうなレイザーラモンHGを子供たちと一緒に見た。予想通り、かなり受けた。次男の方がHGをあまりに気に入ったのか、それ以来腰をカクカクさせて、フォーフォー叫ぶようになってしまった。私も面白かったし、長男の方も面白がっていたが、お母さんはあまり良い顔をしていなかった。これは私の責任だろうか。
次に、ガレッジセールのゴリが落武者というダメキャラを演じるコメディ(?)を思い出して検索してみた。偶然にも韓国編があった(こちら)。
(以下ネタばれなので、この番組をご覧になってから読んでください。)






タゾーっ(5!)と叫ぶところも爆笑だったが、子供たちが一番笑っていたのは上官に対して「あいげっさー(わかったか!)!」と発言した時だった。
韓国は日本以上に厳しい序列社会で、目上の立場の人に対して(学生にとって先生、子供にとって親など)失礼な言葉遣いをすることは、まずありえない。特に年長者を尊敬することは(おそらく世界各地でそのような考えがあるにせよ)、韓国では極めて重要なことであり、これができないと韓国の生活に著しい支障が発生する可能性があるくらいだ。 後でお父さんにもこの動画を見てもらったが、兵役を経験している人からすれば、こんな無礼な言葉遣いは絶対にありえないと言っていた。だからこそ面白いわけだ。
また、日本人(この場合ガレッジセールのゴリ)が韓国語を話すということに対しても、彼らは非常に強い関心を持っているのではないか。
日本人にとって、いわゆる外人(見た目が我々と違うアメリカ人など)が日本語を話すと、我々は好奇心をそそられるものだと思う。日本人以上に日本語の上手な外国人もいるし、これはある種の偏見なのかもしれないが、日本人は概して非日本人が日本語を話すことを嬉しく思うものだ。
韓国人にとって、いわゆる日本人が韓国語を話すことはこれ以上に興味深いのかもしれない。我々がアメリカに対してひそかなコンプレックスを抱いているのと同じように、韓国人もまた日本に対して何かしらコンプレックスを持っていたり、暗にお隣の日本は自分たちより豊かな国であることを実は認めていると感じることがある。


その後、子供たちとサッカーをする。彼らの住む団地の隣が彼らの通う小学校で、そのグラウンドを勝手に日本人が走り回っていた。といっても、3人しかいなかったので、軽くボールをけって、シュートの仕方を教えたりしただけだった。
長男が塾の春期講習みたいなものに参加しているというので、お母さんがレンタルビデオ屋(DVDではない!)に行きましょう、と提案した。日本のアニメーションを借りようということで、もののけ姫をレンタルした(確か1000ウォン)。私は数回見たことがある。これが正規品なのかどうかよくわからないが、なぜか上下巻の2本セットだった。次男はやや難解なテーマということで、途中で飽きてしまったようだ。
夜はお父さんが早く帰宅したので、結婚のことをつっこむ。新婚旅行は済州島(韓国では新婚旅行のメッカらしい)に二泊三日で行ったらしく、当時の写真を見せてもらった。お父さんは結構ハンサムで、お母さんも結構美しい女性であることがわかった。ちなみに、今私の叔母が済州島に興味を持っており、私もぜひ行ってみたいと思っている。
私は英語で、お父さんに「彼女と初めて会った時に、将来自分の嫁さんになると思いましたか?」と聞いた。お父さんは「いや、全然!」とそっけない返事だった。「どうして彼女をお嫁さんにしようと思いましたか?」という質問に対しては、「美しく、料理が上手だから」と答えた。今度は逆に私が質問を受け、「どんなお嫁さんがいいの?」ということで「美しくて料理が上手な女性がいいです」と答えると、ジョークで「じゃあ日本につれて帰って良いよ」と言った。
そして、最初はどちらから誘ったのですか、という質問をすると夫婦で意見が一致せず、長らく夫婦間で韓国語のやり取りが続いた。この会話の基本的なスタイルは、私が英語で質問して長男が通訳をするというスタイルを採用していた。しかし、韓国語でもこの議論に収拾がつかなかったため、長男も混乱して「ah, difficult, difficult. No one knows」(難しくて、誰もわからない)としか訳せなくなった。
この結婚の話は、家庭を大切にする韓国の夫婦ならば、きっと快く話してくれるトピックだと思っていた。実際そうだったのだが(特にお母さんはそうだったように見えた)、少し昔の話なので、お互いの記憶に違いがあり、案外期待した返答がなかった。外国人との会話はなかなか難しい。他にも、お父さんに人生にとって重要なことを聞き、「家族、お金、仕事の順だよ」と言っていた。
お父さんは必ずしも英語が堪能ではないが、私の英語を思い込みで答える傾向があり、何度か答えが意味不明で通訳が必要なこともあった。英会話を勉強する日本人も、彼の度胸くらいは少しくらい学んだ方が良い。完璧な英語を喋るよりも、必死で伝えようと単語を並べるだけでもはっきりと伝えることで、英会話は何とかなったりするものだ。

2007年2月26日

旅行二日目 2/26

近くの人のいびきがうるさかったが、そこそこ良く眠れる。別室にsnore room(いびきの間)という部屋があって、いびきをかく人は、本当にこの部屋で眠らなければならないらしいらしい。しかし、実際そんな細かいことを気にする場所でもないと思った。
食事は有料で、5000ウォンくらいで文字通りおなかがパンパンになるくらいまで食べられる。朝もビビンバ定食を食べた。韓国旅行で思ったことだが、米はやはり日本米が一番うまい。もっとも、韓国では白米を食べるよりもビビンバのような炊き込みご飯を食べることが多かったが。
そして7:50分の電車に乗るために駅に向かう。約一時間の乗車でわずか1400ウォン(140円、JRの十分の一くらい!)しかかからなかった。日曜日ということで車内は空いていた。ソウルから離れるにつれ、華やかさもなくなり、次第に夕方のニュースでやっている北朝鮮のような風景に近づいてきた。

Dorasan(都羅山)駅到着
ソウルから56キロ、平壌まで205キロの駅に到着した。ツアーが始まるまで、この駅で待たなければならないのだが、はっきり言って、田畑というか土地しかない場所だった。お土産を買おうにも、コンビニは休みだし(祝日なのになぜ? 閉店?)、自動販売機で飲み物しか売っていない。東北地方か北海道のど田舎みたいな感じがした。
この駅はおそらく軍か国によって厳格に管理されているのだろう。なぜか公衆電話がない。ひょっとすると、怪しい行動をすると逮捕されるかもしれない。このツアーに参加するチケット(11400ウォン)を買う時に、身分証明書(私の場合パスポート)を提示しなければならない。そして、それにパスすれば一人一人チケットを渡され、ネックストラップでそれを吊るす形になる。その後、プロの軍人が再度IDチェックとボディチェック(空港と同じようなチェック)を経て、北上するための専用列車に乗る。すでに、窓から見える風景はテレビで見たことのある北朝鮮そっくりである。この電車を降りてから、下手に写真を撮るのはまずいらしい。とりあえず、ここはおとなしくしておくことにした。
このツアーのサービスにはこの電車代も含めて、バスとガイドの費用が含まれる。日本で言うバスガイドさんはおらず、若干無愛想な運転手が運転しながらガイドも兼ねるというスタイルだった。Kyoung Juneさんいわく、この辺はあまり説明するものがないため(確かにそうだ)、運転しながらでもできるということである。
私が見た限り、このツアーに参加していた日本人は私だけだった(もしかすると中国人がいたかもしれない)。後で第三トンネルで外国人(欧米人、南米人)を見ることもあったので、おそらく彼らは外国人が参加する向けのツアーに参加していたようだ。このツアーは私営企業が企画しているわけではないので、どことなく軍隊のにおいがする、というか軍隊である。スケジュールは非常にハードで、ゆっくり観光もできやしない。日本でこんなことをやれば苦情が殺到するような忙しさだった。
38度線沿いは基本的に非常に殺風景である。人が住むエリアではないため、荒地という表現がふさわしい。観光ガイドでは、この国境周辺はさまざまな種類の野生動物が生息しているらしい。その理由はおそらくただ単純に人が住んでいないからだろうが、やたら誇張しているのが朝鮮中央テレビっぽくて記憶に残っている。
いずれにせよ、ここは間違いなく私が日本で見ることができない場所であり、テレビで見る雰囲気とは違った独特の緊張感が漂っている。軍人がツアーに参加し、手伝いをしているなど、日本のすぐ近くの国で全く異なる経験ができるのは貴重だと思った。
空港から車で送迎されている時にSo Yangさんに、「どうして38度線に興味がありますか? 日本人がそんなことに興味があるとは思いませんでした。面白いですね。」と言われた。確かに、観光地らしい華やかさは全くない。むしろ戦場に近い環境に触れられるのが面白いかもしれない。私の祖父(第二次世界大戦を経験)だったら喜ぶだろうか。

南進第三トンネル
ここで、この観光地(実際は平和に見える戦場だが)の紹介のビデオを見させられる。なぜか日本語での通訳サービス(ヘッドフォンのレンタルがあり、日本語訳が流れる)があるので、日本人の観光客も少なくないのかもしれない。このショート・フィルムは、なぜこのような国境ができてしまったのか、というある種の大河ドラマみたいな内容だ。韓国戦争(日本では朝鮮戦争と習う。詳しくはこちら)の貴重な映像や離散家族など、非常に興味深い内容だった。この映画は結構金がかかっており、ナレーションも映像もなかなかのクオリティだった。冬のソナタより面白いはずだ。
Kyoung Juneさんは北朝鮮が作った4つのトンネル(韓国に侵入するための地下通路)にショックを受けていた。「どうして北朝鮮はそんなことをするんですか」と嘆いていたが、博物館によるとそんなものを作ったのは世界でも北朝鮮だけだということだ。その意味では、確かにそんなことを考え付くのも、ましてや実行にうつすのも北朝鮮だけなのだろう。ちなみに、この博物館も日本語の翻訳があるので、韓国語ができなくても心配はいらない。
実際に第三トンネルを歩いて、古いジェットコースターみたいな乗り物で進む。インディジョーンズみたいな感じだが、進行方向に対して後ろ向きに座らなければならない場合もあり、安全のためにヘルメットの着用が義務付けられており、かつトンネル内はジメジメしていて暗いため、観光地らしい雰囲気ではなかった。
この後バスでコンビニみたいな場所に行き、ランチを食べ、お土産を買う。海鮮鍋のようなものを食べた。何となく父の実家盛岡市の古い食べ物みたいな感じがした。

オドゥサン第一展望台
厳格に管理された場所から、望遠鏡で少しだけ北朝鮮を見ることができる(有料)。確かジャニーズの嵐の誰かがここに来たことがある。繰り返すが、本当に殺風景な場所だ。本当に何もないので珍しいといえばそうなのだが、何もないものを日本人が金を払ってみたいと思うかと言われると多少返答に困る。ただ、この緊張感が特別であることだけは確かだ。
この展望台でのわずかな時間を終え、バスに乗っているといつの間にか「ツアーに参加してくれてありがとうございました」といった終わりのメッセージがバスガイドから伝えられた。板門店(国境ぎりぎりの村)に行かなかったことに気が付いた。これは次の来韓国時に行くことにする。

釜山到着
ソウルでホストファミリーのお土産を買ってから、KTXで釜山に戻る。帰りに、Kyoung Juneさんに韓国語でも擬音語は二回繰り返す(うさぎの「ぴょんぴょん」は「かんちゅんかんちゅん」というらしい)ことを教わる。中国語でも確か似たような言葉があるらしいので、また東アジア語の共通点を発見した。
Kim家のお父さんが釜山駅まで迎えに来てくれ、家で一緒に食事をする。ソウルから帰ってくるとなぜか長男の英語が信じられないほど達者になっており、通訳としてはほとんど問題はなくなっていた。これが国境を見てきた男のすごさなのだろうか。お父さんの軍隊時代のことや、38度線の雰囲気や私の大学院生活などを話して、まあまあ盛り上がった。
この二日間で約1500キロ(大阪→釜山→ソウル→釜山)を移動し、案外疲れた。Kyoung Juneさん、時刻表を調べてくれたり、新幹線車内でのトークや通訳など全てにかむさはむにだ。

2007年2月24日

旅行一日目 2/25

日本出発
5:30起床する。堺駅までタクシーで5分、680円、そしてラピートβで約50分弱で関空7:20くらいに到着する。関空までの交通費が馬鹿にならず、格安航空券のメリットが全くなくなり、デメリットしかなかった。そういえば、ホテルでホストファミリーに電話した時の国際電話料金を支払ってなかったのを今思い出した。

釜山到着
無事に到着する。たった一人の日本人が来るというだけで、私が以前お会いした全ての家族の誰かしらが送迎にいらっしゃった。一体私は、彼らのどんな親戚だというのだろうか(ただの赤の他人の日本人に過ぎない)。運転手のLeeさんだけ日本語が堪能だったのだが、私が日本語で質問すると、私の方に顔を向けて真剣に話を聞いてくれるので、何度も車線を越えていたり、後ろの車にクラクションをならされたりしていた。相変わらず韓国人の運転は危ない。
スーツケース総重量19.4kg(エコノミークラスのリミットは20kg)の大部分のお土産を渡す。トトロのお土産(置き時計などの可愛い小物類)は予想通り受ける。基本的に、日本のおもちゃ付きお菓子(お菓子付きおもちゃ?)のような可愛らしいお土産の類は韓国で非常に受けが良いと思う。少し休憩してからランチにポークリブ(でじかるび)をご馳走になる。大衆焼肉食堂みたいな日本にはない感じのお店で、たらふく肉を食わされる。にんにくや香辛料をたくさん使っているせいか、食べ終わるとなぜか元気が出てきた。これが焼肉の魔法なのかもしれない。
このお店ではアイスクリームが無料らしく、Chun Aeさんの子供Hyonongがアイスクリームをよそってくれた。彼は英語も日本語も得意ではないが、気が利いていたし、愛想も良かった。まるでプロのアイスクリーム屋みたいだった。

ソウルへ
その日の夕方、Leeさんの長男Kyoung JunさんとKim家の長男Sung Junさんと一緒に38度線の旅行のため、釜山駅からKTX(韓国の新幹線)でソウルに向かう。日本の新幹線より安いし(割り引いて4000円ちょっと)、揺れも少なくはっきりいって快適だった。ほぼ同じ距離の東京と大阪を新幹線で移動すると、3倍くらいかかる。もし私が釜山に住んでいれば、毎週ソウルに遊びに行くことだろう。唯一の問題点は、韓国の子供は非常に元気いっぱい過ぎるので、その意味で車中は若干騒々しい。いたって健全なことなのだが。
Kyoung Junさんは21歳の大学生で、現在ソウルの大学を休学して、兵役の代わりに公共サービスに従事している。見た目は麒麟の笑われている方と私の友人の佐藤君を足して2で割ったような感じだった。とてもフレンドリーで日本語も英語も達者である。何と彼は総合格闘技好きということで、車中は趣味の話で盛り上がった。ぜひ彼を後楽園ホールに招待したい。
ほんの数分遅れるものの、無事KTXでソウルに到着する。宿泊先は旅館にしましょう、とKyoung Junさんが提案した。宿泊費35000ウォンを釜山から来たということを理由に、彼の交渉で値切って3万ウォンにする(理由になっているのかどうかもわからないが)。
旅館といえばそうなのかもしれないが、入り口に英語でMotelと書いてあった。日本で近いものといえば、ずばりラブホテルに違いない。部屋に入ると、明らかにカップル向けのダブルベッド(男同士でダブルベッドは嫌だ!)があり、セックスとドラッグのにおいがした。部屋のハンガーがハート型だったので、絶望的になった。ソウルから徒歩10分以内で、世の中にこんなに気の利いていないラブホテルがあるのかと思うと、ますます絶望的になった。幸か不幸か、Sung Junさんが未成年だということで宿泊をキャンセルされてしまった。
何だかんだでその近くのZim Chil Bangに宿泊する(有名らしいです)。韓国型の健康ランドというか、風呂付き総合宿泊施設のようなもので、日本で近いものはない。入場するとハーフパンツとTシャツ(ようは浴衣のようなもの)を着て、一日過ごすことになる。ソウルは東京や釜山よりも少し肌寒く感じられたが、セントラル・ヒーティングのせいなのか、30度ほどあって半袖短パンでも快適に過ごせる。
この建物は全5階からなっており、1Fが受付、2Fと4Fが風呂で、食事兼休憩所が3F、宿泊施設が5Fにある。宿泊施設といっても、簡易なベッドが100以上あり、それぞれ独立ではなく(少し仕切りがある)、多くの人が同じ空間で眠るという場所である。
プライベートの概念が全くないような空間で驚いたが、もっと驚いたのが3Fの休憩所で普通に寝ている人(雑魚寝)がたくさんいたことだ。男女も関係ないし、普通に通路でもあるわけだから、子供が走り回ってそれなりに騒音がある。テレビではニュースも放送されているし、食堂はすでに営業を開始している。そんな場所で大勢の人が眠っていることが信じられなかった。
Park Ji Sung(元京都の朴智星)がマンチェスター・ユナイテッドでプレイしていることから、韓国では彼の試合は全て無料で放送されているらしい。かなり大きな音量で試合が放送され、視聴者が声をあげて見ているにもかかわらず、人々は普通に雑魚寝している。韓国人恐るべし。
しかし、Zim Chil Bangの何よりも良いところは、ソウルから徒歩10分以内で休日大人一人10000ウォン(1000円!)と格安であることだ。東京駅から徒歩10分で10000円で泊まれる施設はおそらく皆無であろう。釜山に帰宅してから、ホストファミリーのお父さんにそのことを話すと、「ここなら7000ウォン(700円!!!)だよ」と言われる。
もしもう一度ソウルに行くことがあれば、ここに宿泊したい。ただし、日本人一人で宿泊するには、相当な勇気がいるはずだ。あまりにプライバシーの概念が希薄なので、合わない日本人は決して少なくないだろう。私も毎日ここに宿泊する気にはなれない。

2007年2月23日

釜山旅行記2はじめます

私が韓国に行った際にはあまりレートは良くなく、100円が750ウォンくらいでした。ただし、便宜的にここでは100円=1000ウォンと計算しています。総予算は80000円弱でした。しかし、日本からお土産を買って送ったので、10万円を超えました。

旅行の概要をまとめると、航空券だけ購入して、主にホストファミリーに1週間ほど滞在したお気楽旅です。片言英語でも喋ろうとする私の度胸も重要でしたが、何よりも韓国の皆さんのご好意がなければ、この旅は成立しなかったはずです。彼らに感謝の言葉を伝えるつもりで、私の旅行記を公開します。もし、この文章を読んで韓国に関心を持っていただければ、この上ない喜びです。

では、明日から一日ずつ公開していきます。

2007年2月22日

釜山に行ってきます、正式に

土曜日の関空9:30発の便で行ってきます。1週間後に帰国します。
関空集合が7:30とめちゃくちゃ早いです。池田市から行くにはほぼ始発の連続ということで、事故などのトラブルを避けるためにも、結局ホテルを予約しました。格安航空券を入手したにもかかわらず、あんまり意味なかったです。

基本的に地球の歩き方(2002年版)で釜山について情報収集していたのですが、現在インターネットで釜山と検索するとかなり優れた観光サイトが簡単に見つかりますね。これはすばらしいです。
今非常に興味あるのが射撃と温泉です。あと、韓国版新幹線KTXが開通していたらしく、これも乗ってみたいです。ソウルへのアクセスも格安(約5000円)ですし、3時間もかからないみたいなので、非常に楽しみです。これで南北軍事境界線の38度線に行くことが決まりました。

前回の来韓は自分がノープランに近い感じだったのでいろいろ迷惑をかけてばかりだったと思います。今回は自分が予習してきたことを伝えて、もう少し負担を減らせるようにしたいです。ただ、通訳は要ります。 自分の英語の不完全さがあるにせよ、英語はあまり通じないと思います。

一応自分のノートパソコンを持っていくので、このブログも更新できるよう努力はいたします。

2007年2月21日

日本代表(U-22) 対 アメリカ代表(U-22) @熊本

日本代表(U-22) 対 アメリカ代表(U-22) @ 熊本県民総合運動公園陸上競技場

実は初めて反町ジャパンを見ました。なので、簡単なコメントということでご了承ください。
はっきり言って、ここ数年見た試合の中でも相当つまらない部類でした。後半は半分寝ました。試合の評価は5.0です。現時点の実力では、レベル的にはせいぜいJ1下位以下と予想します。間違いなく五輪でメダルは不可能、山本ジャパンよりも見劣りする感が否めません。

平山を中央に2シャドーを置くという3-4-3が機能していないという印象です。シャドーが攻撃的MFのサイドアタックのふたをするような感じになってしまい、後ろから駆け上がるというシーンが少なかったように思います。平山に当ててからの攻撃の仕掛けが乏しいです。また、クロスの精度がずいぶん悪いと思います。
前半最初のチャンスで平山が2度決められなかったのも痛かったです。相手も立ち上がりに油断していたように見えました。ちょっとしたワンフェイクやアイディアで崩せる相手に見えましたが、そのような試みはほとんどなく、自分のストロングポイントを生かすような意図は不明です。平山ならば、ポストに徹するだけでなく、前を向いてヘディングでゴールを狙うのが向いているように思いました。
十分な準備期間が取れなかったせいなのか、コンビネーションはお互いいまいちでした。それでも日本の選手では個人技で戦おうとするアイディアもちらほら見られましたし、実際それでも何とかなったような気がします。しかし、それにしてももっとアグレッシブに仕掛けないと物足りなさが残ります。

ところで、筑波大学に入学した割には、平山のコメントにはさっぱり知性が感じられませんでした。足元も相変わらずおぼつかない感じもしました。自分のサッカーを真剣に考えることを放棄してしまったら、今後の成長は見込めません。

2007年2月16日

ゼミの送別会

大変ありがたいことにゼミの先輩が主催して、私らM2(修士2年)の送別会を開催してくださいました。自分としては、会いたければ連絡して会えば良いと思うので、単なる食事会の感覚で美味しい食事を食べただけでした。ただ、始まる直前にいろいろいじられて動揺してしまったせいか、先生に感謝の言葉をお伝えすることを忘れてしまったのは反省しています。
あと、自分のキャラ設定にどこかおかしいところがあったのか、いつの間にかいじられキャラとして笑われてきました。まあ自分の役割は果たせました、多分。

M2の一年間は、はっきりいってゼミ(修士論文)以外の何かにエネルギーを注ぐことはほぼ不可能でした。ゼミの先輩方にはこの一年間の私の発表のグダグダ加減も全てばれており、私がどれだけのパフォーマンスを残してきたかもわかっています。
毎回の発表時にはそれぞれ相応の負担がかかります。それは多分ドクターの先輩も同じだと思います。お互いが苦労してきたことをわかっているせいなのか、今のメンバーが解散してしまうのは、何となく寂しい感じがしました。ダサいのでそんなことを一人一人に確認しませんでしたが、おそらくその場の空気はそんなことを伝えていたような気がします。でも、みんな勉強に忙しいので、すぐにそんな空気は過ぎ去ってしまいました。
自分としては不本意な報告ばかりだったので、M3でリベンジしたいという気持ちもありますが、制度上やむを得ず卒業することになります。

最近急に勉強の義務から解放されてしまったからか、人生は平和でやることがないような空白を感じます。
自分としてはサッカー選手になれなかったので人生終わっているのですが、新しい仕事が夢中になれないものだったら、また空白の時間を過ごすことになるのかと思うと、何だか今の学術的な大阪の環境がとても恋しくなります。

釜山に電話しました

確認のために宿泊先の釜山のK家に電話しました。
私が「あにょはせよ ちょ・・・」と言うと、あちらのお母さんが「あ~Tさん(私の名前)」ということでなぜかすぐにばれました。今後流暢な発音を意識したいです。

長男のM君と英語で話そうとしましたが、あんまり通じませんでした。そしてそのM君から先ほどひどい英語でごめんなさい、とメールをいただきました。弱冠12歳にも関わらず英語で喋ろうとする度胸があるだけでも、私は相当なポテンシャルがあると評価しますけどね。

現在100円ショップを3件回って、池田市のコンビニ5件くらい回ってヒントを得たりイメージを膨らませて、お土産を探しています。
今日、お土産第一弾としてドンキホーテで電子ダーツセットを買ってきました。ダーツ本体は2999円と格安で、ついでに99円の電池も買ったので、あちらで遊ぶことができます。
ダーツは日本でも珍しいと思うので、韓国ではもう少し珍しいのでは、と思い買ってみました。ダーツならば家族で楽しめるし、盛り上がれるのでは、と期待しています。

だんだん旅行の実感がわいてきました。釜山は自分にとって第二、第三の故郷みたいなものなので、非常に楽しみです。

2007年2月15日

釜山に行ってきます、多分

引きこもり系のくせに、卒業旅行を言い訳に海外旅行に行ってきます。いくつか候補がありましたが、予算とスケジュールの関係で多分今月下旬に韓国(釜山)に1週間ほど行きます。以前釜山に行った時お邪魔した家族の長男(小6)が、新居に来ませんか、というメールを英語でくれました。文法的にはともかく、まだ12歳なのに英語でメールを書こうとする気合がすばらしいですね。

韓国式の歓迎なのか、私はあちらに宿泊しててかまわないそうです。もちろん私は無料で泊まろうとするせこい人間ではないので、いろいろとお土産を探しています。先日在日朝鮮人のC先生に電話したところ、日本酒、おもちゃつきのお菓子(キャラクターのお菓子)、スタジオジブリ、漫画・アニメなどが受ける、と教わりました。韓国ではお菓子が全般的に乏しいらしく、ましてやコンビニで売っているようなキャラクターグッズのようなものは珍しいらしいです。
あちらは日本に比べて、非常に教育熱心であるそうです。私が大学院生ということがわかると、かなり好意的な印象でした。私は出来損ないの大学院生の部類なのに、家庭教師として勉強を教えることになりそうです。自分も韓国語の教科書を買ったので、彼らに弟子入りします。

旅行の目的は、何といってもリラックスすること、といっても過言ではないでしょう。まだ詳しい予定は決めていませんが、38度線(さんぱるそん)かJejudo(済州島)かDongnae(とんね)などに興味があります。特に軍事境界線(さんぱるそん)は、C先生からも将来なくなるかもしれないと言われたので、見に行きたいです。私は多分前世で国境周辺で戦っていたので、私の昔の記憶がそれを求めていると感じます。
院生生活はあまりに忙しすぎて、心身ともに蝕まれます。少し充電しないと、順調な社会人生活を送れるかわかりません。 といっている一方で、今の勉強生活から離れるのも若干不安というか寂しい感じもしますけどね。

航空券などは未定というか、そういえばパスポートの住所を更新していなかったのでまずそこから開始ということになりました。先ほど池田氏の市役所に行ったら、本籍が神奈川にあることがわかり(免許証に書いてあったのに)、ようやくスタート地点に立った感じです。
ノートパソコンも持っていくので、韓国からもこのブログを更新したいです。このブログ用も兼ねて、いくつか読みたい論文も持っていきます。

2007年2月14日

TETRIS BLACK

携帯ゲームの基本テトリスです。 ファミ通風に評価すると8です。

「TETRIS」、「40LINES」、「ULTRA 2min」、「BLACK」の4つのルールで遊べるので、携帯の割には結構充実しています。以下、私のハイスコアです。

TETRIS
SCORE 633748
LINE 350
PLAYTIME 21:03
TETRIS 31
T-SPIN 3

通常のテトリスルールです。LV.1から始まり、高いスコアでクリアすることを目標としています。
LV.15クリア時の記録しか記録されません。非公式記録では確か2時間くらいやっていました。今振り返ると、人生の無駄でした。


40 LINES
TIME 2:04:35 LV15
TETRIS 1

できるだけ短い時間で40列消すというルールです。


ULTRA 2min

LINE 39
SCORE 91500
LV.15

TETRIS 3


2分以内で何行消せるかというルールです。多ければ多いほど良い。


BLACK

SCORE 3403528
LINE 1464
PLAY TIME 01:18:28
TETRIS 81
T-SPIN 24

ゲーム開始時からテトリミノの落下速度が最速なので、このルールが最も難しいです。この記録は、電池がなくなりそうだったのと自分の体力・気力の限界でギブアップした時のものです。この時も人生を無駄にしたような気がしました。

個人的に、テトリスはもう攻略し尽くして、新しいことはあまりないかな、という感じです。ぷよぷよがやりたいです。

およそ半年振りのフットサル

昨日夏休み以来のフットサルを万博でやってきました。
5分でばてると予想していましたが、案外動けて公式記録は2ゴール、非公式記録では3ゴール1アシスト(多分)だと思います。 これも修士論文をやるふりをして、フットサルのイメージトレーニングを続けてきた成果に違いないです。
久しぶりに参加したら、メンバーも半数くらい入れ替わっていて(全部で20人くらい参加)、しかも相変わらずみんなうまくて驚きました。私の環境が特殊なのか、よくどこからともなくこれだけうまい人が現れるのが不思議で仕方がないです。
帰りにメンバーとsaizeriyaで食事した時に、ゴールのご褒美として久しぶりにケーキを自発的に注文しました。スピードもキレもいまいちだったので、今後の課題としては減量を挙げていましたが、明日以降がんばります。


私はフットサルが職人気質の日本人に受けると確信しています。
サッカーに比べて少人数でできること、バスケットボールとほとんど同じコートなので場所が確保しやすいこと、サッカーほど運動量が求められないこと、女性にも参加できることなどサッカーに比べてとっつきやすい要素は確実にあります。
今年9月開幕の日本フットサルリーグは、長期的に日本のサッカーにも大きく貢献するだろうし(ブラジル代表の大多数はフットサル出身らしいです)、プレイヤーの観点からサッカーが議論されることはとても望ましいものです。
サッカーを見る人とやる人が必ずしも一致しないという日本の現象の解消になれれば面白いですね。

今日と明日は筋肉痛でしょう。

2007年2月13日

論文レヴュー はじめに

 というわけで、新コンテンツをはじめます。
 一応曲がりなりにも経済学を激しく勉強した証明です。 ここでは、読む価値のある論文、最新の論文、私の興味のある論文や専門書を、理想的には特別経済学的バックグラウンドを持たない人にも面白さが伝えられるように紹介していきます。
 以下の論文は、一流雑誌とみなし基本的に無条件で読みます(実証以外は多分読めませんし、実証も怪しいです)。(ABC Order)
American Economic Review(AER)
Econometrica
Economic Journal
Journal of Political Economy(JPE)
Quarterly Journal of Economics(QJE)
Review of Economics and Statistics(RESTAT)
Review of Economic Studies(RES)

 また、私の専門領域(?)として
Journal of Econometrics
Journal of Labor Economics(JOLE)
Labour Economics
その他スポーツネタに役立ちそうなこと

も読みます。その他でも、自分が面白いと思ったり、役に立つものであれば、がんばって読みます。

私が思うに、このように論文を簡潔に紹介することが求められ、こなすことができるのは、大体修士2年以上です。私もいまだ勉強中の身です。
 なお、本コンテンツを利用するにあたって、以下の点にご注意ください。
  • 紹介する論文が間違っている可能性があります。
 一概に学術論文といっても、ピンからキリまでその差は非常に大きいです。いくら科学的な論文といっても、未解決の問題に対する人間の主張に過ぎないので、誤りが絶対にないことはありえません。その分野の研究が進むにつれて、昔の論文の間違いが明らかになることは決して珍しくないです。論文はマジックではなく、義務教育で皆さんが学んできたように、一歩一歩の積み重ねです。
 ここでは基本的に一流と言われる学術誌を中心に紹介するのでこの可能性は低いはずですが、私が誤りに気がつかない場合がしばしばあります。もちろん、データの捏造があったとしても、私がそれを発見できることはまずないです。
  • 私が勘違いしている可能性があります。
 たかが修士2年間しか訓練を受けていない平凡な人間のやっていることなので、誤りだらけかもしれません。私はこのコンテンツ作成に対して細心の注意を払っているものの、自分の能力には限界があると認識しています。
  • ご意見大歓迎です。
 このコンテンツを作る最大の目的は、経済学に関心・理解のある人に見ていただき、コメントをいただくこと、と断言してもいいでしょう。社会人になって学術的なネットワークから離れてしまうのは、大変恐ろしいことです。

このコンテンツに関心を持った方に対して、以下のリンクは非常に有益です。


Google Scholar

Googleの学術版、論文を書く・探すには必要不可欠。興味のある学者の名前やトピックで検索して論文を見つけられます。さらに、どんな論文に引用されているかがわかります。


Webcat

実物の論文のコピーや専門書を入手したい時に、どの大学に保管されているかがわかります。



日本経済研究

日本語の学術雑誌。経済学部生や経済学研究科受験者にも役立ちます。論文は無料でダウンロードできます。



日本労働研究雑誌

同じく数少ない日本語の雑誌。労働経済学の論文が中心ですが、一般人にも読める特集やエッセイなどもあり、半年前の記事は無料でダウンロードできます。私のコンテンツの元ネタは、実はこの雑誌の論文Todayというコーナーです。



econphd

講義ノートやレジュメなどのリンク集。経済学研究科の大学院生必見。ちなみに、原則的に経済学の標準語は英語。



NBER Working Papers

Working Paper(正式に刊行される前の下書き版)が無料でダウンロードできます(学内オンリー?)。ただし、論文の質は当たり外れが大きいです。有名な学者を中心に検索すると良いでしょう。



IZA

NBER Working Papersと同じく、ドラフト版が無料でダウンロードできます。当たり外れがあります。 主なテーマはヨーロッパの労働経済です。

携帯ゲーム ダウンロードリスト

引きこもりの友ゲームです。ゲームの中でも最近は携帯で気軽にダウンロードできるものをやっています。

今までやったのは順番に
  1. 風来のシレンEZ
  2. TETRIS BLACK
  3. ドラゴンクエストII
  4. ドラゴンクエスト
  5. デジタルデビル物語 女神転生
  6. 真・女神転生-20XX(ニセンエックス)
  7. デジタルデビル物語 女神転生
  8. デジタルデビル物語 女神転生Ⅱ
  9. 真・女神転生if...ハザマ編

アトラスの携帯版女神転生シリーズはそれぞれ独立したHPがありません。

これだけダウンロードするとかなりお金がかかっているはずですね…。次回、それぞれについてコメントします。やりこんでいるところが引きこもりっぽくて好きです。

NINTENDO DSを買わない代わりに携帯で遊んでいるものの、はっきり言ってDS欲しいです。

DISCS of 2006

デスクワークの友は音楽ですね。昨年へヴィ・ローテーションで聴いたものを順不同で挙げます。解説は蛇足なので、作品を聴いて下さい。




随分好みが変わったように思います。基本的にラウドなのはそんなに受け付けられなくなりました。
YUKIのソロはCommune(中古で売ってません!)以外全て集めましたが、ファーストアルバムが一番飽きにくいです。
Thom Yorkeのアルバムは文句のつけようがないというか、ジャンルを作っている革命さが好きです。
実はクラシックはまだあんまり慣れていないけど、村治佳織さんのアルバムではこれがダントツで好きです。ロックの音楽もあるからでしょうか。
MOGWAIは2005年の初夏から2006年の上半期までず~っとこれを聴いていました。最新アルバムMr. Beastはちょっとラウドすぎてちょっと合いませんでした。でも大阪のライヴも見に行きました。また行きたいです。
IvyのLong Distanceは14曲入りの国内盤をたまたま中古で入手しました。これは入手がかなり難しいですね。IvyのメンバーがFountains of Wayneの中心人物であり、フランス系アメリカ人の甘いヴォーカルが決め手で入手しました。静かな大人のポップという感じで、派手さはありませんが落ち着いていておしゃれな感じです。Fountains of Wayneは、最近youtubeで彼らのライヴパフォーマンスを見ましたが、案外おっさんでなよなよしていて多少幻滅しました。予想通り、あんまりエネルギッシュさはないです。4月3日に新作が出るらしいです。

最近良いと思ったのは、木村カエラです。視聴はこちら
彼女はモデルらしくて、そのルックスだけで売っているビジネスミュージックだと思ったら、少なくともScratchというアルバムに関しては全くそんなことはありませんでした。
一般人のための大衆音楽(?)が良いと思うのは本当に珍しいです。アルバム買おうかな…。

ブログ開設しました

いい加減HTML言語によるHPの編集も時代遅れになりつつあると思われるので、更新も容易なブログ形式にしました。
現在、元のHP(こちら)より過去のコンテンツを移植中かつBloggerのシステムを理解している途中です。
大学院生活で若干頭がおかしくなってしまったので、コンテンツも変更します。
今後ともよろしくお願いいたします。

BGM: 木村カエラ(こちら