2007年2月13日

論文レヴュー はじめに

 というわけで、新コンテンツをはじめます。
 一応曲がりなりにも経済学を激しく勉強した証明です。 ここでは、読む価値のある論文、最新の論文、私の興味のある論文や専門書を、理想的には特別経済学的バックグラウンドを持たない人にも面白さが伝えられるように紹介していきます。
 以下の論文は、一流雑誌とみなし基本的に無条件で読みます(実証以外は多分読めませんし、実証も怪しいです)。(ABC Order)
American Economic Review(AER)
Econometrica
Economic Journal
Journal of Political Economy(JPE)
Quarterly Journal of Economics(QJE)
Review of Economics and Statistics(RESTAT)
Review of Economic Studies(RES)

 また、私の専門領域(?)として
Journal of Econometrics
Journal of Labor Economics(JOLE)
Labour Economics
その他スポーツネタに役立ちそうなこと

も読みます。その他でも、自分が面白いと思ったり、役に立つものであれば、がんばって読みます。

私が思うに、このように論文を簡潔に紹介することが求められ、こなすことができるのは、大体修士2年以上です。私もいまだ勉強中の身です。
 なお、本コンテンツを利用するにあたって、以下の点にご注意ください。
  • 紹介する論文が間違っている可能性があります。
 一概に学術論文といっても、ピンからキリまでその差は非常に大きいです。いくら科学的な論文といっても、未解決の問題に対する人間の主張に過ぎないので、誤りが絶対にないことはありえません。その分野の研究が進むにつれて、昔の論文の間違いが明らかになることは決して珍しくないです。論文はマジックではなく、義務教育で皆さんが学んできたように、一歩一歩の積み重ねです。
 ここでは基本的に一流と言われる学術誌を中心に紹介するのでこの可能性は低いはずですが、私が誤りに気がつかない場合がしばしばあります。もちろん、データの捏造があったとしても、私がそれを発見できることはまずないです。
  • 私が勘違いしている可能性があります。
 たかが修士2年間しか訓練を受けていない平凡な人間のやっていることなので、誤りだらけかもしれません。私はこのコンテンツ作成に対して細心の注意を払っているものの、自分の能力には限界があると認識しています。
  • ご意見大歓迎です。
 このコンテンツを作る最大の目的は、経済学に関心・理解のある人に見ていただき、コメントをいただくこと、と断言してもいいでしょう。社会人になって学術的なネットワークから離れてしまうのは、大変恐ろしいことです。

このコンテンツに関心を持った方に対して、以下のリンクは非常に有益です。


Google Scholar

Googleの学術版、論文を書く・探すには必要不可欠。興味のある学者の名前やトピックで検索して論文を見つけられます。さらに、どんな論文に引用されているかがわかります。


Webcat

実物の論文のコピーや専門書を入手したい時に、どの大学に保管されているかがわかります。



日本経済研究

日本語の学術雑誌。経済学部生や経済学研究科受験者にも役立ちます。論文は無料でダウンロードできます。



日本労働研究雑誌

同じく数少ない日本語の雑誌。労働経済学の論文が中心ですが、一般人にも読める特集やエッセイなどもあり、半年前の記事は無料でダウンロードできます。私のコンテンツの元ネタは、実はこの雑誌の論文Todayというコーナーです。



econphd

講義ノートやレジュメなどのリンク集。経済学研究科の大学院生必見。ちなみに、原則的に経済学の標準語は英語。



NBER Working Papers

Working Paper(正式に刊行される前の下書き版)が無料でダウンロードできます(学内オンリー?)。ただし、論文の質は当たり外れが大きいです。有名な学者を中心に検索すると良いでしょう。



IZA

NBER Working Papersと同じく、ドラフト版が無料でダウンロードできます。当たり外れがあります。 主なテーマはヨーロッパの労働経済です。

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