2007年3月15日

マレーシア代表(U-22) 対 日本代表(U-22) @マレーシア

フジテレビの深夜に90分の編集版で放送されている扱い通り、北京五輪代表は、はっきり言ってつまらないです。選手は頑張っているとは感じますが、その努力も何だか空回り気味で、まるでJ2の湘南ベルマーレを見ているようです。実力的にも、J2上位くらいではないでしょうか。せっかく期待のホープばかり集めているにもかかわらず、反町監督は彼らのポテンシャルを十分に引き出しきれていないという印象です。
このチームはとても北京オリンピックに出場できないし、オシムジャパンとの互換性もよくわからないし、反町監督が短い準備期間で彼のコンセプトを植え付けられるかはやや疑問があります。反町監督が求める内容が選手に十分に理解されず、選手も戸惑っているのかもしれません。彼は難しい言い回しで難しい内容を伝えて、ただの自己完結に終わっているのでしょうか。

アウェイとかピッチコンディションとかアジアのレベルの向上とかともかく、それらを所与として、自分たちがどのような試合を展開して勝ちたいのかがいまいち伝わってこない内容でした。
有効な攻撃手段としては、サイドアタック(クロスはなかなかだった)、平山のポストプレー、あるいは単純に1対1で勝負してもごり押しのパワープレイでも分があったと思います。とにかく気になったのは、スペースにパスを出したらそれで終わり、という連動性のなさでした。 そして最も試合をつまらなくさせている原因は、ペナルティ・ボックスに進入するのを攻撃の時に恐れているように見えることです。このようなよそよそしい攻撃は、最も守りやすく何のプレッシャーも与えない最悪のレベルです。
監督に小難しいことを言われようが、ピッチで戦っているのは選手なんだから、自分たちでもっと考えて、何が相手に嫌がられるかをもっと実行すべきでしょう。このチームはあまりに迫力不足です。

MVPをあえて挙げれば、李選手でしょうか。彼は在日コリアンということで、日本にアピールしたいという意欲があったように見えました。洪明甫(ほん・みょんぼ)が彼の著書で、2002年のワールドカップで韓国がベスト4を記録したことについて、サポーターに敬意を表するとともに、日本人選手が誰かのために戦うという気持ちが希薄であると述べていました。
李選手の姿勢でも、この話でも何かのきっかけで、このチームのポテンシャルが開花することを期待しています。

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